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施工事例

耐震性と寒さを解決し、趣味を楽しむ茶室もできました!(後編)

趣味を楽しむ茶室 つづき

また、一番奥の物入れになっていた洋室を、お茶室にしました。

「深三畳台目席 先達席付の織部茶室」
美濃出身の茶人、古田織部好みのお茶室です。

細部のこだわりを、建築士の高橋さんやコープハウジングの坂井さん、大工さんと打合せを重ねて形にしてもらえました。

花入れを掛ける花釘や和紙の仕上げなど、大工さんや左官さんも初めてという細工も、きれいに仕上がり満足です。

正座が難しいお客様のために足を入れる繰り抜きを作りました。

障子を空けると庭が見え、閉めると落ちついた侘びの空間、ゆっくりとした時間の流れるお茶室ができました。

築年数
37年
所在地
可児市
お客様名
コープぎふ Oさん

施工後

給仕口。家の中から、お茶室への出入り口。
(懐石を出す場合など、点前以外で客座に入るときの出入口)

和紙を張った丸い納まりは、職人さんの一番苦心したところ

点前席の脇には「洞庫」。お点前のあと、道具を水屋へ運ぶことなく一旦しまえる場所です。年を重ねてもお茶を楽しめる工夫の一つです。

先達席には、正座が難しいお客様にもお茶を楽しんでいただける足入れがあります。シニアの女性には嬉しい造り。

茶室の天井は3種類の材料で貼り分けてあります。
天井の下の座の位置によって、襖を立てたり外したりするそうです。

水屋 こちらはお客様には見えませんが、お点前の準備をするキッチン、というところでしょうか。

お客様からのコメント

(担当者より)
新しく造られた「にじり口」。お庭から茶室への出入口です。防犯のため、夜はシャッターが下ろせるようになっています。
(※沓脱石はこのあと据えつけられます)

担当者からのコメント

【建築士より】
総合診断から補助金を受けての耐震補強、水まわり改修と
奥様の永年の夢でありました茶室を加えての大型リフォームとなりました。

明るく、温かい台所・食堂・居間が出来ました。
おばあちゃんの背に合わせ高さ70㎝のコンロ台にしました。
診断から完成まで足掛け4年。基本設計の多くの時間が茶室に注がれました。

基本と自由。歴史と創造。
施主の好みが図になり、空間になる。
それぞれの過程で皆が真摯に取り組み創造の歓びを得ました。
感謝。

診断・設計・監理:M&T建築設計室 髙橋 正幸


コープハウジング担当:ぎふ支店 坂井久員
協力工事店:今井製材所

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